白石准のピアノの部屋Vol.18

1999/12/13 記

●偶然の出逢い
 ひょんなことから突然コンサートに行った。2時半までは六本木にいて自分がコンサートに行くとは全然思ってなかったのだが、3時には門前仲町にいてコンサート会場に座っていた。不思議なこともあるものである。偶然の出逢いが私をそこに導いた。
 聴いた演奏会が『白石准のピアノの部屋Vol.18』。前半がモンポウというスペインの作曲家の曲、後半はプーランクの曲、という構成。

●フェデリコ・モンポウ
 モンポウって人は全然知らなかった。とってもすんばらしい曲を書く、この人は!今まで知らなくて損したなぁ、と思うことしきりである。スペインと言ってもバルセロナ地方の出身だそうで、全然「いわゆるスペインらしさ」はない。とても思索的な曲ばかり…。

●白石准
 そしてそれを弾く白石准というピアニスト、この人は以前からお名前は聞いていた。とってもユニークなサイトを運営してらっしゃる方である。これはとっても楽しいサイトで、しかもモンポウについても詳しく書いて下さっているので是非行ってみて戴きたい。
 演奏家には「テクニックで弾く人」と「エモーションで弾く人」とあるように思う。この方は多分後者であろうと思えた。勿論前者を「音楽的感性が無い人」、後者を「テクニックが無い人」と言っているのではない。テクニックと音楽的感性をそれぞれプロとしてのレベルにまで磨いた上で、どちらかに「なる」もののように思う。うまく書けないのだけれど…。この方のエモーションには人を惹きつける力があると感じた。

 モンポウ、白石准、今後注目していきたいと思う。

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