2000年12月分へ   2000年9月   2000年8月分へ


サイトーキネンの合唱に参加して

 東京から松本まで練習に通った4ヶ月強、長かった、つらかった。年齢的にも体力的にももう二度とはできないことだったかもしれない。何せ2時間の練習の為に、朝7時に起きて出発、夜12時過ぎに帰宅するという日々だったのだから。大好きな車の運転ももうちょっとで嫌いになりそうなくらい大変だった…。

 9月5日の本番に向けて前々週から飽きるほど入退場の練習を繰り返したので入退場はスムーズにいった。1000人を超す合唱団ともなると整然と入退場をこなすだけでも結構大変だ。

 本番の舞台では最初に合唱団が入場した。前半の曲目「フィデリオ序曲」「交響曲第五番」(ともにベートーヴェン作曲)を、サイトーキネンの後ろで着席して観ることができるという最高の特典だ。小澤征爾の棒をあんな近くでまるで自分が指揮してもらっているかのように観られたのは素敵な体験だった。
 但し、当たり前だが「音響的にはよくない席」である。音はみんな前に向かって飛んでいっているのだから。いつかはサイトーキネンの音を前から聴いてみたいものだ。

サイトーキネンオーケストラ団員点景
 クラリネットの巨匠カール・ライスター氏は巨漢だった。そしてカメラ大好きおじさんと化していた。練習にもマイカメラを持ってきて、小澤の様子や合唱団の様子などをパチパチと撮っていた。功なり名遂げて、もはや悠々自適といった感。
 オーボエの宮本文昭は音叉を使ってテューニングしていた。テューナーじゃないんだな〜。
 「アイーダ」のコンサートマスターは藤原浜雄氏。以前シベリウスのヴァイオリン協奏曲の独奏を突然の代役として弾かれたのを一聴して魅了された思い出がある。
 ティンパニのエヴァレット・ファース氏もさすが。合唱団の練習の際に見にきていたファース氏を小澤征爾氏が「世界一のティンパニ奏者です」と合唱団員に紹介していたが、なるほどその紹介に恥じない素晴しい演奏だった。

●小澤征爾
 気さくなよいおじさん。62歳とはとても思えない元気な指揮ぶり。
 素人にも非常にわかりやすい指揮をして下さっていると感じた。合唱団抜きの演奏(フィデリオ、Sym.No.5)を見ていてもとてもわかりやすい指揮だと感じた。拍もしっかり与えているし、各楽器に対する「出」の指示も細かに与えている。とても基本に忠実な指揮だと感じた。
 1000人の合唱団員、100人のオーケストラ団員、6000人の観客が皆彼の一挙一動に従って時空を動かしているのに圧倒された。

●演奏
 演奏はあっという間に終わってしまった。短い曲だもんなぁ…。どうせあんなに練習に通うなら本番も30分くらい歌っていたかった。来年あたり第九あたり歌おうかなあ。アイーダはいかにも短い。しかし最初はくだらない曲だと思っていたアイーダも今となっては愛着深い曲となった。これからの私の一生で、風呂場で口ずさむことが何度もあるだろう。

●最後に
 共に練習に通った同志K氏、ずっと合唱指導して下さった中村さん、運営を頑張ってくださったサイトーキネン事務局の皆さんに心からお礼を申し上げたい。ありがとうございました。

 (2000.9.14)


Wonda ヘーゼルナッツ味

 ああ、あれはいったいいつのことだろう。ずいぶん前に私の掲示板「デルフォイの井戸端」で美鷹さんに「Wonda ヘーゼルナッツ味」の存在を教えていただいたのは。少なくとも半年は経っていると思う。探しつづけて探しつづけてやっとゲットした。美鷹さんが教えて下さった時も特に美味しいからお勧めだとかそういうことではなかった。しかしWondaのラインナップの中で自分が一つだけ飲んでいないというのは何だか納得がいかないではないか!…そんなこんなで探し始めたのだが捜査は難航。缶が小ぶりで自動販売機には入らないという一品…コンビニ等でもあまり見かけない。
…そしてこの度、ついに私は会社の近くの酒屋でゲットしたのだった…。
「Wonda ヘーゼルナッツ」、そして「グルメコーヒー」の名も与えられている。160gしかなくて普通と同じ120円というのも頷ける。アラビカ種100%の素敵な味わいにほんのりとへーゼルナッツフレイヴァーが香る。
 ああ、美味しい…。探しつづけた日々が私にそう思わせるのかもしれないけど。でも、探してよかった…。ホッ。

 (2000.9.14)

2000年12月分へ   2000年9月   2000年8月分へ